「補肺定喘」肺機能を高め、免疫力の向上。 高麗人参七効説より

新型コロナウイルスの流行により、世界中が混乱の中にあると言える今日ですが、人類の歴史において、見えない病原菌や病気との戦いは切っても切れない関係であったと言えます。

今回は、温故知新(故ふるきを温あたためて新あたらしきを知しる)をテーマに記載します。

 

東洋最古の薬学書物である「神農本草経」には、上薬(副作用の心配の無い上質な漢方)の代表格として高麗人参が紹介されています。

本書は、二千年ほど昔の書物になりますので、高麗人参がいかに古くから人々に親しまれて来たかを垣間見ることができます。本書における高麗人参の7つの効能が以下です。

 

1.補気救脱
疲労回復、体力増強、老化防止などのエネルギーを活性化させる作用。
気力を充実させ、自然治癒力を高める。

2.益血復脈
貧血、低血圧、心臓の衰弱などの循環機能の向上。

3.養心安神
精神を安定させる作用。
自律神経を整え、心理的ストレスを抑える。

4.生津止渇
体液を増やし、乾燥した肌を潤す作用。
身体の渇きを防ぐことで糖尿病の改善にも役立つ。

5.補肺定喘
呼吸器系の働きを高める。
風邪や喘息などの症状の改善。
免疫力の向上。

6.健脾止瀉
胃腸などの消化器官の機能回復。
下痢、便秘、腹痛、食欲不振、吐き気などの症状の治療に役立つ。

7.托毒合瘡
体内の毒素を取り除く解毒作用を高め、肌荒れや皮膚疾患の治療に役立つ。

 

いずれも東洋医学の基本である、自然治癒力を高めることが共通していますが、

今回特に注目したいのは、5番目の部分です。

現代のように、科学が発展していない時代、さらに衛生管理も今より整っていない、

場合によっては衣食住もままならない人々の生活環境を考えると、病原菌の流行は現代よりも深刻であっただろうと推測できます。

 

漢方や自然生薬等も活用して、人間本来の自然治癒力を高める、自己の免疫力を高めることだけが、自分の体を守る唯一の対処方法だったわけです。

高麗人参のような自然治癒力や自己の免疫力を高めてくれる上質な漢方が古くからこの世に存在しなかったなら、人類の歴史は病原菌に負けて途絶えてしまっていた、、という可能性も否定できませんね。

 

科学技術が発達した今日ですので、新型ウィルスの特効薬もやがて開発されることと思います。ですが、医療の力、科学の力に頼りっきりになってしまうと、今回のような未知なる病原菌が発生した際に、世界中があわてふためく事態に陥ります。

過去も現代も未来においても、基本は人間が本来もつ自然治癒力、自己の免疫力を高めること、これを決して怠ってはいけないということを改めて思い知らされます。

高麗人参の空商会

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