今日は、漢方医学の背景の理解となるこねた情報を1つ。
西洋医学では、病気になったらまず薬(化学薬品)、それの補助として食事療法を行うという考え方が
中心です。戦後にっぽんもそのような価値観に医学会は大きく進みました。
しかし、中国歴史にはじまる東洋医学の考え方では、病気の治療も普段の食事も、共に
人間の生命を養い、健康を維持する為に不可欠なもので、その源は同じであるとする
「医食同源」の英知があります。
東洋の昔の医者は、自らの体を実験台として、薬草の調査をしたそうです。
こうした先人たちの努力が、多様な薬用植物の発見と、漢方医学の発展に貢献しました。
現代科学に裏打ちされた栄養学と、先人たちが経験や体験を通して得てきた英知、
食べ物そのものが薬であるという考え方、
この二つの長所を取り合わせた、東西医学の総合的な治療が
近年、注目されています。
食べ物の「栄養」と「効用」の両面を生かした「食べて治す」という考え方が
見直されているのです。