はるか二千年以上の昔から漢方の王様として重宝されて来た高麗人参。その地位は今日の日本社会においても変わらず、ドラッグストアを見れば様々な健康ドリンクやサプリメントに高麗人参が主成分として含まれています。自律神経や胃腸の調子を整え、血流改善を促し、免疫力をも高める高麗人参は、そうそう代替えの利かない自然食品です。正に万能薬と言われる高麗人参ですが、唯一の難点は原材料の価格の高さです。今回は、「高麗人参は、なぜ高い?」の理由を調査します。
【その①】厳選された“土壌”でしか育たたない高麗人参
高麗人参を育てるに当たり、まずそれに適した畑の条件が厳しいです。夏に涼しく雨量が多すぎず適度であり、養分の豊富な腐葉土であること、水はけが良く高温多湿でないことが必須です。これだけでも日本列島での栽培がほぼ困難となります。
【その②】土作りに10年、生育に6年、1本の高麗人参収穫に16年かかる
種を植えてから効能豊かな高麗人参に育つまで6年の歳月がかかります。さらに、この6年間の間に土地の栄養分をすべて高麗人参が吸い上げてしまう為、収穫後、再び種を植えることができるような畑にするまでに10年間も土地を寝かせる必要があります。土壌作りには化学肥料ではなく、有機物を肥料とするため、沢山のてまひまをかけてあげる必要があります。手作業による人件費もかかるわけですね。
【その③】繊細で傷みやすい高麗人参を立派に育て上げる人々の知恵と技量
栽培する場所を選び、長い年月もかかるという高麗人参ですが、さらに害虫に狙われやすく腐りやすい、日光は朝日だけを取り入れ直射日光を避けるという細かいケアも必要となります。もろもろの栽培の難しさから今日では、先祖代々高麗人参ばかりを育てて来たという高麗人参専業農家の知恵と技量が必要とされて来ます。
最も品質が良く、かつ安心安全な高麗人参を求めて、韓国産の高麗人参を輸入販売する事業を広島で営む私ですが、数年前に一度、お隣りの島根県で江戸時代から続く国産高麗人参なるものの噂を聞きつけて現地視察に行ったことがあります。高麗人参の歴史ミュージアムなどがあり勉強にはなりましたが、残念ながらやはり純国産の栽培は難しく、今では原料のほとんどを中国からの輸入に頼っておられるということでした。 安価な健康サプリメントを求めやすい現代人の風潮の中で、てまも時間もかけて、高麗人参をいちずに育てる専業農家の方々がお隣りの国、韓国には沢山いらっしゃるということが本当にありがたいなとあらためて感じられました。
漢方の王様として不動の存在感をもち長い歴史のある高麗人参の伝統が継承され、私達の後孫の時代まで愛され沢山の方々に健康と幸せをもたらせるように祈ります。
*******************************************************
韓国産高麗人参製品の輸入卸売・小売、個人輸入代行業務
株式会社 空商会(SORASHOKAI) 代表取締役 空佐智郎
〒738-0036 広島県廿日市市四季が丘11-8-10
TEL : 0120-209-007(平日9時~18時)
*******************************************************