賛否両論物議を醸しだしていた医薬品のインターネット販売についてですが、この度、登録医薬品の99%以上に渡る品目においてインターネット販売が許可される方針が決まったようです。
対面販売でない医薬品の販売は利用者にとって危険と訴える地域密着で店舗販売を営んでいる薬局団体と
離島などに生活し近くに店舗がない利用者の権利を訴えるケンコーコムや楽天に代表されるインターネット通販大手が
法廷において、全面対決をして来たわけですが、この度の司法の見解と、それに順じた政府の見解により、
後者に完全に軍配が上がったという結果になりました。
私、個人的には、かくもハッキリ勝ち負けが現れる法廷対決も珍しいように思いましたね。
確かに実際のところは、近所の薬局やドラックストアーなんかに立ち寄りましてもアルバイト定員が忙しく接客していて薬剤師は席を空けていたりなんてことも多いわけですから。それなら、インターネットで調べて、詳しい説明は電話で聞く方が利用者にとっていいではないかと思いますよね。それに多くの患者は、自分に合った薬をすでに知っており、それを買うわけですから、毎回説明を聞く必要もないわけです。近年、増えたドラックストアーにおいては、多くのお客を集客し大きな店舗を構えてスーパーマーケット顔負けなぐらいにお会計のレジも何台と並んでいるわけで、それで店舗に薬剤師1人となってはお店側も最初から詳しく説明するつもりで人員配置していないことは丸見えです。
結局のところ、この度の法廷闘争は、既得権益を奪われまいとする二つの団体の闘いだったわけですね。
アベノミクスによる成長戦略によって、今後益々、各企業業界団体の円滑な発展を願うものであります。
今後は、TTPの推進により、海外業者との競争も益々激化して行くでしょう。日本のガラパゴス化をこれ以上許さない為にも、私はこの流れに賛同したいと思います。