人参サポニンの構造解明の歴史 日本の貢献

人参サポニンは、三通りの骨格をもつサポニン群に分けることができます。
ギンゼノサイドRbc系は、6種類からありいずれも共通した骨格をもっています。
ギンセノサイドRg1系は、これも6種類のサポニンでこれも共通した骨格をもっています。
この12種類のギンゼノサイド(人参サポニン)に1種類だけオレアノール酸という骨格をもつ
ギンゼノサイドR0というサポニンが加わっています。※現在研究はさらに進められています。
これらはすべて、東京大学の生薬学教室の柴田教授とその一門の田中、庄司、糸川、各博士との協力によって明らかにされたもので、日本の誇る研究成果の一つと言えるでしょう。
ただ、抗癌作用をもつサポニンとして注目されるRbc系のギンゼノサイドRh2は、大阪大学の北川教授などにより最近の研究で見出されたものです。
又それに継ぐ研究で、Rbc系のギンゼノサイドがマロン酸という酸を結合して、約1%も別に人参中に存在していることも判りました。
以上の内容はすべて日本で発見されて来た人参サポニンの研究成果であり、
日本以外にもドイツ、スイス、韓国、ロシアの科学者も同様に研究を重ねているのです。
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