紅参とは ~ガンと紅参~

ガンの治療は毒をもって毒を制することです。

ガンという有害物は、抗ガン剤という毒性物質でなければ駆除できず、

従って、ガンを除こうとすれば、からだも少なからず害をこうむることが少なくないのです。

それなら、ガン細胞の増殖に不適身体状況を作ってやったらどうだろうかという考え方から、

ガンの勢力拡大を漢方薬で阻む試みがなされるようになって来ました。

実際、ガン細胞を培養すると、正常細胞として育ってくる場合もあり、

また、例えば、ひとくちに胃ガンと言っても、患者の数だけのタイプがあるというように、

細胞のガン化も後の経過も、身体状況により様々に変わってくるというのです。

ガンの厄介さは転移にありますが、転移の経路である欠陥の9割に及ぶ毛細血管の直径は、

ガン細胞のサイズより小さいのです。

つまり、普通であれば、ガン細胞は転移できないりくつです。

けれども、ガン細胞は、からだの脂肪組織を分解し、それをとりこんで自らの細胞膜の柔軟性を高め、

狭い毛細血管を容易に通り抜けられるよう変身してしまうのです。

紅参は、サポニンのうちRh2という成分をもつのが特徴ですが、金沢医大の小田島博士は、

この成分がガン細胞の膜の柔軟性を抑え、遊走しにくくすることを発見したそうです。

次回につづく~

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